こぎだし

TECHNIQUE

キャッチを作る — 水を掴む最初の一瞬

水を掴む一瞬に何が起きているのかを、まず絵で確かめましょう。ことばでの説明は、そのあとに折りたたんで置いてあります。

読了目安6分レベル入門公開日2026.07.13更新日2026.08.02
静かな水面に、オールのブレードが今まさに触れ、小さな波紋がひとつ広がる。キャッチの一瞬を描いた線画。

キャッチとは、ブレード(オールの先の平たい部分)を水に入れる瞬間のことです。 一漕ぎの始まりであり、ここで水を捉えられるかどうかで、 その一本の質が決まります。

絵で見るキャッチ

キャッチまでの4コマ漫画。1コマ目「前傾のまま、前へ」は前傾を保ってスライドし、立てたブレードが水面の近くにある。2コマ目「あとは入れるだけ」は腕が伸び脚が深く曲がったフォワードエンド。3コマ目「手を上げて入れる」は手を少し上げてブレードが水に入る瞬間。4コマ目「入れてから、押す」はブレードが水中に沈み、足元の矢印が脚の押し始めを示す。
コーチのひとこと

体の準備は、リカバリーのうちに。シートが前に着いたときには「あとは入れるだけ」になっているのが理想です。

コーチのひとこと

合言葉は「強く」ではなく「静かに、素早く」です。ブレードが入ってから、脚で押し始めましょう。

図は右がバウ(進行方向)です。漕手はスターン側(左)を向いて座ります。

よくあるつまずきを、絵で見分ける

キャッチで水しぶきが派手に上がるのは、強く漕げている証拠とは限りません。

○×の対比。○は「入れてから、押す」— ブレードが水中に入ってから脚で押し、漕手は落ち着いている。×は「入れる前に、引く」— ブレードが水面を滑り、しぶきが顔側へ飛び、上体が先に開いて慌てている。○×の対比。○は「骨盤から前傾」— 腰から頭まで背中が一直線のフォワードエンド。×は「背中を丸める」— 背中がC字に丸まり、肩がすくんでいる。
左が目指す形、右がよくあるつまずきです。向きは上の連続コマと同じです。

音でも確かめられます。ブレードが入るとき「ポチャン」と重い音がしたら、 入りが遅れているか、叩き込んでいます。「トッ」と短く小さな音で 入ったら、静かに掴めた一本です。

○×の対比。○は「トッ」と静かに入る — 小さなしぶきでブレードが入水する。×は「ポチャン」と叩き込む — 大きなしぶきと大きな擬音で叩き込んでいる。
音なら、漕ぎながらでも自分で気づけます。

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次の練習で試せる一歩

覚えることが多く見えても、次の練習で試すのはひとつだけです。 漕ぎ出しの落ち着いた時間に、キャッチの音だけを聞いてみましょう。 「ポチャン」が「トッ」に変わったら、それが水を掴めた一本です。

まずは動きの順番を、一緒に確かめましょう。