TOOL
レース当日の逆算タイムライン
発艇定刻を入れると、規則が「◯時間前」と定めている締切が、時刻になって時系列に並びます。実際の締切を決めるのは、その大会の要項です。
競漕規則は、時刻を書いていません。書いてあるのは「発艇定刻の◯時間前」という距離だけです。だから当日は、プログラムを見ながら頭のなかで引き算をすることになります。 艇を下ろし、リガーを締め、点呼に応える合間の、朝の艇庫での作業です。
このツールがやるのは、その引き算だけです。「2時間前から1時間前まで」を、「11:30 〜 12:30」に直します。それ以上のことはできません。
この時刻は、どこから来ているのか
引き算そのものは、難しくありません。難しいのは「何の◯時間前なのか」です。規則は、ぜんぶを同じレースから測っているわけではないからです。 ここが、当日いちばん取り違えられるところだと思います。
基準は、ひとつではない
計量の時間は、その日・その種目の「最初のレース」から測ります。自分がこれから漕ぐレースからではありません。だから、その日の1本目が朝いちばんで、 自分の出番が夕方でも、計量の時間は朝のうちに開いて、朝のうちに閉じます。 「自分のレースの2時間前に行けばいい」と思っていると、間に合いません。
いっぽう、棄権届・分読み・スタート位置に着く時刻は、「そのレース」から測ります。こちらは直感どおりです。そして競技者交代(メンバーの入れ替え)の届出は、そのクルーの「大会での最初のレース」から測ります。今日ではなく、大会を通しての1本目が基準です。前の日にもう漕いでいるクルーなら、 この締切はすでに過ぎています。このツールは今日の最初のレースから逆算して表示しますが、 その点は結果の中でも断ってあります。
同じ「1時間前」という言葉が、行によって別のレースを指しています。 規則を読んでいて混乱するとしたら、たいていここです。時刻に直してしまえば、 この違いは目で見えるようになります。
このツールが計算しないこと
当日の予定には、規則の外で決まるものも多くあります。受付の時刻、代表者会議の時刻、艇の積み下ろし、監視を受ける時刻、 ポンツーンを出る時刻。こうしたものは、その大会の要項と現地の運営が決めます。 規則から機械的に逆算できるものではないので、このツールには出せません。 ここに並ぶ時刻は、当日の予定の一部でしかありません。
発艇定刻そのものが、荒天による順延や進行の遅れで動くこともあります。 そうなれば、ここに出た時刻はすべて意味を失います。最後に効くのは、 いつでも掲示と場内放送と、審判員の言葉です。
それぞれの締切を、もっと詳しく
計量が実際にどう行われるのか——舵手の公式計量がなぜ1回限りなのか、 軽量級はなぜ何度でも受けられるのかは、舵手と軽量級の計量にまとめました。分読みの号令、ロールコール、そして「1分前」という分読みが 存在しないことについては、スタート手順に書いてあります。当日の流れを通しで見たいときは、レース運営からどうぞ。